生活普段議 
www.cabbage-net.com/seikatsu/
「姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造事件」緊急特別号
>佐藤淳(佐藤淳構造設計事務所)2005.11.25
>松野 勉(ライフアンドシェルター社)2005.12.2
「姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造事件」緊急特別号 発行の言葉
「姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造事件」の報道は、建築にかかわる者にとって非常に悲しく、また危機感を抱かせるものでした。この事件において、偽造した建築士、審査した審査機関、発注者であるデベロッパー、施工した工務店、審査を委託した行政・・・、これらのすべてに何らかの責任があることは明白です。また、建築業界とそれをとりまく日本という社会には、このような事件を起こさせる土壌があるのだということを強く意識する必要があると思います。

これまで、生活普段議は、マスメディアではあまり取り上げられることのなかった建築家の生の声を、読者の方々に届けてきました。それは、日本では“建築家”の本当の役割はほとんど認知されておらず、その存在意義についても低く見積もられがちだという事実を、なんとか改めたいと思っているからです。そしていまこそ、“当事者”としての建築家の声を聞くときです。生活普段議は、そのためのメディアなのです。

この事件によって、すべての建築物には設計した人がいるということが意識されるようになるでしょう。これからは、住宅やマンションを買うときに、「設計した人に会いたい」と言うべきです。「構造設計者の話がききたい」と言ってください。建築家や構造家は、設計を通して、あなたの「生命、健康及び財産(建築基準法第1章第1条より抜粋)」を守っているのです。そして、あなたにそれを説明する責任を負っているのです。
キャベッジ・ネット 鄭
すべての、または一部の文章を無断複製、転載することを禁じます。